減量直後の体重増加について - 筋トレの嘘と本当~正しい筋肉の鍛え方~

減量直後の体重増加について


筋肉をつける効果的な筋トレ



こんにちは、筋トレアカデミーの山本龍二です。

本日は、「減量直後の体重増加」について、
そのメカニズムをお話したいと思います。

先日、俳優の鈴木亮平さんが、
役作りのため30kg以上減量した直後に、
今度は40日間で30kg以上体重を増やし、
その驚きの変化が話題となっていましたが、
何故そんな極端な体重増加が可能なのか、
不思議に思われた方も多かったと思います。

ですが、これは特別な現象とかではなく、
こういった減量直後の大幅な体重増加というのは、
ボディビルダーなどの間では良くあることですし、
コンテスト直後の数日間で体重が一気に増加し、
体がパンパンに膨らんでしまったりするのです。

体がどんどん浮腫んでくるというか、
内側から張り出してくる感じであり、
動かすと痛みを感じる場合もあります。

もちろん意図的にコントロールしながら、
無理のないよう徐々に戻していくわけですが、
とにかく減量して絞り切った直後の体というのは、
短期間の内に大きく膨らみ、
体重も増加しやすいということです。

では、何故こういった現象が起こるのかですが、
一番大きな理由としては、
体内の水分量が一気に増加するということです。
つまり、減量直後の体重増加というのは、
そのほとんどが、水分による増加だということです。

もちろん脂肪による体重増加も起こりますが、
ただし、食べたものが脂肪となって蓄積されるまでには、
ある程度の時間が必要ですから、
減量直後の1週間くらいに限っては、
水分による増加がほとんどだということです。

では、何故、減量直後に体内の水分量が増加するのか、
その原因は、炭水化物の摂取量にあります。

実は、炭水化物というのは、体内に蓄えられるとき、
その量の3倍の水分と一緒に蓄えられるのです。
たとえば、ご飯を100g食べれば、
300gの水分も一緒に蓄えられるということであり、
その分が、体重増加につながるということです。

逆に、今まで食べていた炭水化物をカットすれば、
炭水化物と一緒に体内に蓄えられていた水分も排出され、
その分、体重が減るということです。

つまり、厳しい減量を何ヶ月も続け、
炭水化物をほとんど摂らなかった状態から、
今度は一転して、大量の炭水化物を食べ出したら、
体内の水分量は一気に増加し、
急激な体重増加も起こるということです。

たとえば、単純に考えて、
今まで1日の炭水化物の摂取量がゼロだった人が、
減量を終えて100gのご飯を1日3回食べたとしたら、
・ご飯による体重増加分…100g×3回=300g
・水分による体重増加分…300g×3回=900g
ということになり、
1日に1200g(1.2kg)の体重増加となるわけです。

もちろん計算通りいくわけではありませんが、
とにかく、減量直後の体というのは、
それだけ体重が増えやすいということであり、
その主な原因は、水分量の増加にあるということです。

さて、減量直後の体重増加についてお話しましたが、
もう少し詳しく筋肉の観点からお話しますと、
実は、筋肉というのは、
体の中で最も多く水分を蓄えている場所であり、
筋肉の約76%が水分なのです。

例えば、30代一般男性の平均筋肉率は約37%ですから、
体重が70kgだとしたら、筋肉量は約26kgになります。
ですから、筋肉に含まれている通常の水分量は、
約19.8リットル(約19.8kg)ということになるのです。

一般的な30代の男性でも、
これだけ多くの水分が筋肉に含まれているわけですから、
筋肉量が多いボディビルダーなどは、
もっと大量の水分が筋肉に含まれているのです。

そして、炭水化物を摂らない過激な減量を行えば、
当然筋肉中の水分量も減少し、
筋肉はカラカラに干からびた状態となるのです。

先程お話した俳優の鈴木亮平さんの場合も、
30kg以上減量し体重が50kg台になっていたそうですから、
かなり過酷な減量をしたと思いますし、
筋肉中の水分量もギリギリまで減らしていたと思われます。

そして、今度は、そこから一転して、
1日に7食も8食も大量に食べ、炭水化物を大量に摂ったことで、
筋肉中の水分量は一気に増加し、
まるで干からびたスポンジがミルミル膨らんでいくように、
筋肉がドンドン大きくなっていったのです。
実際に筋肉が増えて大きくなっているわけではないですが、
水分量が増えた分、膨らんで重たくなったのです。

ただし、ここでお話しているのは、
ある程度筋肉が大きく発達している人の場合であって、
そもそも筋肉量がまだ少ない人にとっては、
それだけの水分量を蓄えるためのキャパがないわけですから、
短期間で大幅な体重増加をするのは無理ですし、
筋肉が膨らんでくるという感覚も得られにくくなります。

まだ筋肉が少ない状態で、
ボディビルダーのようなカーボローディングをしても、
ほとんど筋肉に変化は見られないということです。

さて、筋肉が大きく発達している人にとっては、
筋肉中に蓄えられる水分量に着目して考えれば、
減量直後に一気に体重を増やすことが、
それほど難しいことではないとお分かり頂けたかと思います。

先程お話した俳優の鈴木亮平さんの場合も、
普段から筋トレをして筋肉が発達していたからこそ、
減量直後の大幅な体重増加が可能だったわけです。

一般の人にとっては、実際に自分の体で体験してみない限り、
なかなか感覚的に理解しずらいとは思いますが、
筋肉を増やしておくことで、こういった体重のコントロールが、
自由自在にできるようになってくるのです。

ただし、短期間での急激な体重の増減は、
体への負担も当然大きくなりますので、
正しい知識と安全な実践方法を学んだ上で、
出来るだけ体への負担が少ない方法で行うべきです。

1年の内に大幅な体重の増減を何度も繰り返していたら、
いくら筋肉がある人でも体を壊してしまいますので、
くれぐれも無理はしないようご注意ください。



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