筋力×スピードがパワーを生む! - 筋トレの嘘と本当~正しい筋肉の鍛え方~

筋力×スピードがパワーを生む!


筋肉をつける効果的な筋トレ



新年明けましてあめでとうございます。
筋トレアカデミーの山本龍二です。
今年も有益な情報を提供して参りますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

さて、今年最初となる本日の記事ですが、
大きなパワーを生むための考え方について、
「筋力×スピード」の観点からお話したいと思います。

年末にスポーツを観戦する機会が多かったのですが、
その際に、改めてパワーの重要性を感じました。
ですから、特に今回の記事は、
パワー系の競技種目で勝利を目指している人に、
是非読んでもらいたいと思います。

一般的には「筋力=パワー」だと思われていますが、
筋力とパワーとは異なるものであり、
競技パフォーマンス向上のためには、
それぞれの違いをよく理解した上で、
正しい練習に取り組まなければなりません。

まず、筋力とパワーの違いをお話しておきますと、
筋力とは、筋肉から出力される力のことであり、
つまり、純粋にどれだけ力が強いか、
どれだけ重い重量を持ち上げられるか、
ということです。

例えば、全く反動をつけずに、
筋肉から出力される力だけで動作をするとして、
50kgの重量を持ち上げられる人と、
100kgの重量を持ち上げられる人がいた場合、
後者の人の方が筋力が強いということになります。

つまり、筋力とは純粋な筋出力のことですから、
筋力を比べる場合には、
スピードやテクニックは極力排除して、
筋肉自体の純粋な力比べをする必要があるのです。

これに対して、パワーとは、
筋肉の仕事率を表すものになります。
つまり、単に重い重量を持ち上げられるだけでなく、
どれだけ速く動かせるか、
どれだけ速く持ち上げられるか、
という要素が加わってくるのです。

例えば、Aさん、Bさんの2人がいて、
2人とも100kgの重量を1回持ち上げられるとします。
この場合、2人の筋力は同じですが、
しかし、50kgの重量をできるだけ速く動かしてもらったら、
Aさんは10秒間に5回反復でき、
Bさんは10秒間に10回反復できたとします。
この場合、パワーはBさんの方が強いということになります。

つまり、Bさんの方が、
同じ時間の中で多く反復できたわけですから、
筋肉の仕事率は高かったということになるのです。

要するに、筋肉の仕事率を高めるには、筋力に加えて、
スピードという要素が重要になってくるということです。
つまり「筋力×スピード=パワー」ということなのです。

そして、パワー系競技種目の実際の試合の中では、
このパワーの強さが求められるのであり、
パワーのある選手の方が有利だということです。

昨日、魔裟斗と山本KID徳郁の試合がありましたが、
勝敗を分けたのは、明らかにパワーの差だったと思います。

魔裟斗選手の肉体を見て驚きましたが、
以前よりも筋肉が増え体が大きくなっていました。
しかしスピードは落ちていませんでしたので、
つまり、以前よりもパワーアップしていたということです。

以前と同じスピードを維持したまま筋力アップできれば、
それだけパワーも大きくなるわけですから、
パンチやキックの破壊力が高まってくるのです。

特にボクシングなどの階級制の試合の場合には、
パワーが強い選手の方が圧倒的に有利になります。

年末にボクシングの試合で、
井上尚弥選手が圧倒的な強さで勝ちましたが、
井上選手のパンチ力は、
もはやスーパーフライ級のレベルではないのです。
ガードの上からでも相手を倒せる威力があるのです。

見ていて相手の選手がかわいそうになってきましたが、
ボクシングにおいては、同じ階級の選手同士なら、
パワーが強い選手の方が圧倒的に有利であり、
破壊力のあるパンチで相手を倒すことができるのです。

そう考えると、ボクシングやK-1などでは、
ベビー級でパワーの強い選手が最強ということになりますが、
マイクタイソンなどはその代表だったと思います。
筋肉も凄かったですしスピードも相当ありましたので、
開始早々一撃で相手をマットに沈めることができたのです。

では、パワーアップするためには、
どのようなトレーニングが必要なのかですが、
まず絶対的に必要なのは「筋力」です。
そのためには、バーベルやダンベル使って筋トレを行い、
まずは、筋肉自体を大きくしていく必要があります。

基本的な考え方として、
筋肉の大きさと筋力は比例関係にありますので、
筋肉が大きい人ほど筋力も強いということです。

ただし、筋力が強くてもパワーが強いとは限りませんので、
筋肉を大きくし筋力アップを図った上で、
筋力をパワーへと変えていかなければならないのです。

筋力をパワーへと変えるためには、
反動を用いた連続動作やスピードトレーニング、
動作の素早い切り返しテクニックなど、
そのための専門的なトレーニングが必要となります。
つまり、筋力アップした筋肉の連動性を高め、
筋肉の仕事率を上げるということです。

いくら大きな筋肉を有していても、
スローな動きしかできなければ、
大きなパワーを発揮することはできないのです。
それでは見せかけの筋肉になってしまうのです。

ボディビルダーでムキムキの筋肉の人でも、
スピードがなければパワーがあるとは言えないのです。
ボディビルの大会でならそれでも勝てますが、
ボクシングや格闘技の試合では、
見た目の筋肉よりも実際のパワーの方が大事なのです。

逆に、いくらスピードが速くても、
スピードだけでは大きなパワーを発揮することはできません。
いくら目にも止まらぬ速いパンチを打てたとしても、
ガリガリのやせ細った体ではパンチに威力はなく、
何発打っても相手にダメージを与えられないのです。

もう一度確認しておきますが、
大きなパワーを発揮するためには、
筋力だけ強くてもダメであり、
スピードだけあってもダメということなのです。

筋力とスピードの両方が備わってないと、
大きなパワーを生むことはできないのです。
「筋力×スピード=パワー」なのです。

また、発揮できるパワーの大きさには、
その人の体重も関係してきます。

単純に考えて、同じ筋力の人同士なら、
体重の重い人の方が、より大きなパワーを発揮できます。
なぜなら、動作に体重を乗せることで、
より大きなパワーを生み出せるからです。

一撃で相手を倒すパンチを打とうとしたら、
ジャブのような手打ちではダメであり、
パンチに全体重を乗せて打つことで、
破壊力のあるパンチを打つことができるのです。

ボクシングの試合などで階級制にしているのは、
この体重によるパワーのハンデをなくすためです。

同じくらいの体重の人同士なら、
筋力とスピードの差がパワーの差となって現れますが、
体重が何十kgも違ってしまうと、
そこに体重という要素が加わり、
体重が重い方が有利になってしまうのです。

階級を度外視し、体重に関係なく戦って、
誰が一番強いのかを見てみたいという願望はありますが、
スポーツの世界では現実それは難しいということなのです。

柔道などでは無差別級の試合があって、
たまに体重が30kgも違う選手が闘っているのを見ますが、
やはりパワーの差は明らかであり、
体重が大きなハンデとなっているのです。

少年時代にブルースリーに夢中になっていたのですが、
ブルースリーならどんな大男でも倒せると思っていました。
少年時代の私には、ブルースリーは無敵に思えたからです。

ですが、今冷静な目で見れば、
もし当時のブルースリーがタイムスリップして、
全盛期のボブサップと闘ったとしたら、
身長170cm、体重60kgのスリムなブルースリーが、
身長200cm、体重160kgのボブサップには勝てないのです。

さて、今回は、大きなパワーを生むための考え方として、
筋力×スピードの重要性についてお話してきましたが、
いかがでしたでしょうか?

ボディビルダーであれば、
できるだけ筋肉を大きくすることが目的ですから、
あまりパワーという概念は必要ありませんが、
ボクシングやK-1、柔道などの格闘技、
ハンマー投げや槍投げなどの投てき種目、
他にもラグビーやアメフトなど、
そういった種目で勝つことを目的としている人は、
パワーの差が勝敗を大きく左右することは明らかですから、
パワーの重要性をしっかりと理解して頂き、
それぞれの競技の特性に合わせた、
効果的なパワーアップを図っていってください。

それでは、2016年も、更なる飛躍の年となるよう、
がんばっていきましょう!!


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