ケトルベルでボディビルダーのような筋肉がつけられるのか? - 筋トレの嘘と本当~正しい筋肉の鍛え方~

ケトルベルでボディビルダーのような筋肉がつけられるのか?


筋肉をつける効果的な筋トレ



こんにちは、筋トレアカデミーの山本龍二です。

本日は、「ケトルベルトレーニング」について、
いったいどのような効果が期待できるのか、
そのメリット、デメリットを含めて、
私の考えをお話したいと思います。

先日、大相撲の初場所で琴奨菊が初優勝しましたが、
その琴奨菊が体を鍛えるために使っていたのが、
この「ケトルベル」だったということで、
ここに来て、俄然注目が集まっているようです。

私自身もケトルベルには以前から興味があったのですが、
実は、昨年何度か、ケトルベルを体験する機会があり、
専門のトレーナーから指導を受けたのですが、
私個人として、いろいろ思うところがありましたので、
そのときの感想をもとに、私個人としての、
ケトルベルに対する考えをお話したいと思います。





上の動画では、基本的な「スイング」という動作を行っていますが、
この他にも、片手で行ったり、頭上まで振り上げたり、
いろいろなバリエーションを組み合わせながら動作を行うことで、
確かに全身の筋力強化を図ることができますし、
同時に、高回数の連続動作を繰り返すことで、
心肺機能の向上や筋持久力の強化も可能になると思います。

ですが、どうしても全身の筋肉を連動させる動きが中心であるため、
1つ1つの筋肉を切り離して集中的に鍛えるのには向いておらず、
要は、ボディビルダーのような、
筋肉の形状がはっきりした筋肉を作り上げるには、
ケトルベルだけでは難しいということです。

また、ケトルベルは重心の位置が独特であるため、
ダンベルよりもバランスが取りづらいという点も、
ある特定の筋肉だけを切り離して鍛えたい場合には、
刺激をコントロールしずらくなってくると思います。

たとえば、ケトルベルを使って、
ベンチプレスやアームカールなども行えますが、
動作中の重心の移動をコントロールしないと、
筋肉で的確に負荷を受け止めることが難しくなってきます。

バランスが取りずらい方が筋力強化に有利であり、
コアマッスルも鍛えられるので良いと言う人もいますが、
純粋に筋肥大させることを考えた場合には、
バランスの悪さは最大筋力の発揮を妨げるものであり、
筋肉が大きな負荷を受け止めにくいという点において、
筋肥大にとってはマイナスでしかないのです。

アスリートの中には、わざわざバランスボールの上で、
ダンベルベンチプレスなどを行う人がいますが、
わざとバランスを取りにくくして、
高重量を扱いにくくしているわけですから、
筋肥大効果が高まることはないのです。

アスリートが試合中のパフォーマンスを向上させるために、
体のバランス能力を強化させるには良いかもしれませんが、
ボディビルダーのような、1つ1つの筋肉の形状がはっきりした、
ムキムキの筋肉をつくるのには向いていないのです。

なお、ケトルベルは重量が固定式であり、
ダンベルのような細い重量調整ができないため、
負荷を漸進的に増やしていく上でも不利になってきます。

また、連続して振り上げ動作を行うことで、
肘や手首への負担も大きくなってきますので、
怪我には十分注意する必要があります。

ケトルベルトレーニングの最大の利点は、
全身の筋肉を連動させた連続動作にあります。
たとえば、動画で行っているようなスイングを連続して行うことで、
上半身、下半身、体幹部が連動して鍛えられ、
その結果、全身の筋力バランスが強化されると伴に、
筋持久力、パワー、スタミナを向上させることができるのです。

これは、あらゆるスポーツ競技において大切なことであり、
実際、総合格闘技の選手などの間では、
ケトルベルトレーニングが広く行われているのです。

ですから、そういった目的においては、
ケトルベルトレーニングは有効であると言えるのですが、
あくまで実戦的な筋肉強化が主目的であり、
ボディビルダーのような見せるための筋肉を作り上げていくには、
バーベルやダンベル、マシンなどでの、
ボディビルトレーニングも必要になってくるということです。

先場所初優勝した琴奨菊にしても、
全身の筋力やパワーの強化が主たる目的であったわけで、
ボディビルダーのような筋肉を目指していたわけではありません。

ですから、ケトルベルトレーニングとボディビルトレーニングでは、
その目的において異なる部分があるということを理解した上で、
どちらを優先させるべきかを良く考え取捨選択し、
目的に合ったトレーニングをしていくことが大切なのです。

実際、私の知る限りでは、現役のボディビルダーの人で、
ケトルベルトレーニングを優先して行っている人はいませんし、
ケトルベルトレーニングだけで、
ボディビルダーのようなムキムキな筋肉になれたという話も
聞いたことがありません。

ですから、結論としましては、
ボディビルダーのようなムキムキな筋肉を目指したいなら、
ケトルベルトレーニングよりも、
バーベルやダンベルによるトレーニングを行うべきであり、
見た目の筋肉の形状ではなく、
実戦的な全身の筋力やパワーを強化したいなら、
ケトルベルトレーニングも有効になってくるということです。

まあ、バーベルやダンベルでのトレーニングでも、
動作方法やプログラムの組み方によって、
実戦的な筋力やパワーを強化することはできますので、
私個人の考え方としては、総合的に判断したら、
バーベルやダンベルの方が有用性が高いと思いますし、
特にケトルベルは必要ないと思います。

今回は、ケトルベルトレーニングについて、
私個人としての考えをお話させてもらいましたが、
ケトルベルトレーニングを本格的に行っている人からしたら、
「そうじゃないよ!」と思われるかもしれませんが、
これはあくまで私個人の見解ですから、
意見の相違があった場合には、ご容赦ください。


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