こんにちは、筋トレアカデミーの山本龍二です。

本日は、「筋肉増強剤(アナボリックステロイド)」について、
お話したいと思います。

アナボリックステロイドは使用禁止薬物として有名ですが、
実際どのようなものなのか、少し詳しく説明しますので、
知識の幅を広げる上でお役立てください。

ステロイドとは、医療の現場において、手術後などの
体力消耗の激しいときの回復促進や、未熟児の成育を
助けるために役立てられていますが、
この薬を、筋肉トレーニングと併用することで、
筋力の著しい向上と筋肉の発達が可能となることから、
一般には「筋肉増強剤」と呼ばれています。

具体的には、筋肉細胞内におけるタンパク質合成を促進し、
体内環境を筋肉が成長しやすい方向(筋肉同化)に傾け、
筋肉の肥大を起こすという「タンパク質同化作用」があるのです。

もし、ハードな筋トレを行い、十分な量のタンパク質も摂取しながら、
ある一定期間ステロイドを投与したとしたら、
タンパク質同化作用により、劇的な筋肉増強効果が期待できるのです。

ステロイドの使用を勧めているわけではありませんが、
劇的な筋肉増強効果があるのは事実です。

特に、海外のボディビルコンテストでは、
今や人間離れした規格外の巨大な筋肉でないと勝てないことから、
ステロイドを利用している人が多くいます。

ステロイドを使用しているボディビルダーの筋肉と、
使用していないボディビルダーの筋肉とを比べると、
その大きさの違いは明らかです。

こういったタンパク質同化ステロイドは、
コンテスト間際に使用するだけでは効果がないため、
筋肉トレーニングと併用しながら、
長期間に渡って使用されているのです。

投与方法としては、注射製剤と経口製剤があるのですが、
注射製剤の場合には、種類によって違いはありますが、
だいたい週に2~3回から2~4週に1回の投与を行い、
経口製剤の場合には、ほぼ連日投与を行っています。
多くの場合、複数の製剤が複合的に併用されるようです。

ただし、年間を通じて投与するのではなく、
数週間から数ヵ月間で用いられ、投与量は、
医学的投与量の4~8倍に及ぶ場合もあるとのことです。

それだけ多量のステロイドを使用するわけですから、
当然副作用の発生も数多く報告されています。

副作用として特に多いのが、肝機能障害であり、
肝腫瘍(肝癌を含む)が発生したケースもあります。
肝臓に対する毒性の強いのは経口製剤の方のようです。

ステロイドによる副作用はこの他にも、
前立腺がん、高コルステロール血症、高血圧症、心筋梗塞、
糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、体液性免疫異常、
ニキビ、筋断裂、毛髪の消失、男性化作用、しゃがれ声化、
など、たくさんあります。

実際、副作用が原因で死亡しているボディビルダーもいますし、
昔は凄い筋肉だった人でも、現在では体はボロボロになり、
車椅子生活をしている人もいます。

それだけリスクを伴う薬物なのですから、
ステロイドには手を出すべきではないということです。

筋肉を鍛える最大の目的は、健康な体づくりであり、
何歳になっても元気で自由に動ける体でいるためなのですから、
将来体がボロボロになってしまっては元も子もありません。

プロのボディビルダーたちは、筋肉を見せることが仕事であり、
ビジネスとして稼ぐために行っているわけですから、
そのためには、たとえ健康を害したとしても、
稼ぐために割り切ってステロイドを使用しているのです。

現在、国際オリンピック委員会では、
100種類以上の薬物を禁止薬物として定めています。
そして、その数は年を追うごとに増えているのです。

つまり、それだけ新薬の開発が進められているということであり、
今後も、薬物検査で検出、判定の不可能な薬物を求めて、
違法な新薬の研究開発は続くものと思われます。

ただしその一方で、
副作用のないより安全な薬物も生まれてくるでしょうし、
より食品に近いものとして扱われるようになるでしょう。

今回は、ステロイドについてお話しましたが、
直接自分に関係のあることではないにしても、
こういった薬物の現状を知っておくことで、
逆に健康に対する意識を高めて頂ければと思います。

スポンサーサイト